2017年9月26日に楽天が、格安スマホ「FREETEL」を運営するプラスワン・マーケティングのMVNO事業を買収すると発表されました。これによって、11月1日に買収が行われ、楽天の事業に承継されるようです。
今回は、FREETELが楽天に買収されることによって、FREETELユーザーはどうすればいいのかについて、まとめました。
楽天がFREETELを買収の背景
9月26日に楽天が、格安スマホ「FREETEL」を運営するプラスワン・マーケティングのMVNO事業を買収すると発表され、これによって11月1日より楽天の事業に承継されるようです。なお、モバイル端末事業は買収されず、そのままです。
背景にはプラスワン・マティングがモバイル端末事業とMVNO事業を行ってきましたが、国内事業の伸び悩みにより債務超過寸前だったという状況があるようです。
一方、楽天は「楽天モバイル」として格安スマホ事業を行っており、今回の買収によって国内2位のシェアになります。
格安スマホ業界は、近年で急速に発展し、新規事業者が多く参集してきました。その結果業者が600以上もあり、激しい顧客の獲得競争が行われています。そのような状況の中、楽天としては楽天ブランドの格安スマホをもっと成長させ、この競争に勝ち抜こうとしているようです。
今後FREETELユーザーはどうすればいい?
FREETELが楽天に買収されるということは、これまではプラスワン・マーケティングが運営していたFREETEL SIMが楽天が運営していくFREETEL SIMになるということです。そのため、楽天が方針を変えれば、現在のFREETELが大きく変わる可能性もあるということになります。現在、FREETEL SIMに契約している人は何か対応が必要になってくるのでしょうか。FREETELの公式お知らせの内容をまとめてみます。
↓FREETEL 公式お知らせページ https://blg.freetel.jp/news/21319.html?_ga=2.2251888.1189149787.1506511630-2105506022.1506511630
楽天に引き継がれるサービス
基本的にFREETEL SIMとして販売されてきたサービスは全て楽天に引き継がれて、継続して利用できるようです。
【引き継がれる通信サービス】
- FREETEL SIM(使った分だけ安心プラン、使った分だけ安心プラン 最大20GB、定額プラン、プレミアムバリュープラン 、スマートコミコミプラン、スマートコミコミ+プラン)
- FREETEL SIMに付帯する通話サービス(FREETELでんわ、FREETELでんわ だれでもカケホーダイ、プラスワン・マーケティング通話料いきなり半額)
- YAMADA SIM PLUS powered by FREETEL
- ニコニコSIM(仮)powered by FREETEL
料金やサービス内容は変わるのか?
楽天に引き継がれた後も、サービスの内容・料金は一切変更はありません。
これまで利用できたサービスはそのまま利用でき、料金についても変更はないのは、安心しました。楽天のプランに変更しろなんてことだったら、結構面倒ですし、料金も変わってきてしまいますからね。
契約先・サービス提供元は楽天に。手続きは不要
楽天への事業の引き継ぎにより、11月1日からはFREETEL SIMの契約先・サービス提供元・利用料金の請求元は楽天となります。
しかしながら、契約内容に変更はなく、契約先変更に伴うユーザー側の手続きなどは不要とのことです。提供するサービスも変更もないようです。
個人情報の取り扱いは?
11月1日からは個人情報の取り扱いは楽天へ承継されます。
割引キャンペーンなどは継続されるのか?
継続している利用料金の割引キャンペーンも引き続き適用され、継続して割引を受けることができます。
APN設定の変更は必要か?
利用開始時に設定したAPN設定も変更は不要のようです。
公式お知らせページを見ると、「現在のところ」と記載があるので今後はわかりませんね。
あとがき
結論としては、楽天に買収されても基本的なサービス内容・料金の変更はなく、手続きも特に必要はないようです。この点はひとまず安心ですね。
しかし、楽天が運営する楽天モバイルがあるので、そちらとのサービスの統合や名称の変更なども十分に考えられると思いますので、今後の動きには関心を持っておいたほうが良さそうです。
格安SIMが爆発的に人気になり普及し、現在は600社以上の業者が参入している状況です。今回のFREETELの場合は、楽天が買収したため、サービスも継続されたのでよかったですが、仮にそうならずに倒産した場合はどうなったのでしょうか。
急にサービスが停止なんてことになったら、かなり困っちゃいますね。他の業者に乗り換えるのもすぐに簡単にできるものでもありませんので。
これからの格安SIMの選び方には、安さ・サービスの充実度だけでなく、会社の安定性も考慮して選ぶ必要があるのかもしれませんね。